2016.11.29 今日も冬の白里海岸らしくオフショアの風が吹いていました。 強いオフショアが吹くことでビーチに溜まった砂が海に流れ広く平坦なビーチが冬の間出来上がる。 嵐で砂浜が削れ、冬の間でまた元に戻り、時には砂浜がなくなっても長い時間をかけて自然の力で元に戻る。
この九十九里はその昔は銚子の屏風浦、そして太東岬からの砂の供給があり日本有数の長いコーストラインを有していた。 それが崖の浸食を食い止めるためにと護岸工事をしたことで砂の供給が止まり….というのがいたちごっこの始まり。
九十九里の南側から浸食を食い止めるためにヘッドランドを作り続けてきましたがまるで有効な手立てがないまま次の一手にと。 一松から片貝までの間にヘッドランドを13基作るという計画を打ち出してきました。
今日実は九十九里地域における海岸浸食に係る意見交換会に参加し戻ってきました。 内容は九十九里の海岸浸食が止まらずこれからの対策として一宮まで進めている護岸施設の建設(ヘッドランド)をこれから段階的に片貝まで進めていくというもの。 今の段階で太東岬から一宮までで10基のヘッドランド、これから予定されているのが一松から片貝まで計13基のヘッドランドを作っていくということです。
意見交換ということで僕が県の方に伝えた内容は養浜という名の下に一宮海岸では大規模なヘッドランド工事を行っているがヘッドランドを作った周りでは砂がかろうじてついているがヘッドランドとヘッドランドの間は逆に砂が削られそれを食い止めるためにコンクリートパレットを入れたり、護岸工事をしているがそれが逆効果になりなり浸食を加速していることなど伝えました。 すると県の方は事実一宮の工事に関しては浸食を食い止めることができていなく浸食を加速させていることを認めることも。
またこのエリアは日本でも残されている自然の砂浜が長い距離で続くビーチラインを有している、それを残すことは環境保護の観点からもこれから千葉県が観光立県としてやっていく上で需要なことだと伝えました。
いろいろな意見があると思いますが僕はこのヘッドランドを作っていくという工事に対しては反対です。 これをすることに100%海岸線を守れるなまだしも一宮の現状などを見ていて、なおかつ失敗とも取れる発言をしていることを聞いた後ではこの計画がただの環境破壊にしか思えてならず、そしてこの工事をすることで美しい砂浜が消えてしまってからではもう遅いからと思うからです。
これを見ると完全に九十九里全域がコンクリートに囲まれることになります。 カイトサーフィン、ウィンドサーフィンなんてもうできなくなりますね、でもそれ以上に自然環境に対する負担が…。
県の方はシミレーションを重ねて…と何度も言っていましたがシミレーションを重ねた結果が今の工事をしてしまったビーチの現状だと思うと何か別の方法でこの海岸浸食を食い止める方法はないのかな…と思います。
ヘッドランドを作ることで大体6億から10億かかるようです、作った後もメンテナンス、削れていく砂浜の工事などでこれから湯水のように使われていくことでしょう。
正直この計画書を見たときはショックで息が詰まりそうになりました。
ただ反対を唱えていても前には進まないので前向きにこれからも意見を交換していけるようにやっていけたらと思います。
みなさんからの意見、アイディアなどありましたらよろしくお願いします。
メールでこの計画について意見や質問なども受け付けているようです。 千葉県県土整備部河川整備課 海岸砂防室 宛 kaigan@mz.pref.chiba.lg.jp
片貝漁港北側には莫大な砂が堆積していてそれはそれで頭を悩ましているようです。 いろいろ見ているとこんな方法で砂を運ぶ方法もあるようで千葉県ならこれくらい斬新のことをやってもいいのでは….と思うのですが。 福田漁港のサンドバイパス http://www.penta-ocean.co.jp/project/pj_story/2014/19.html
この事業は成功しているのか不明ですが….。
環境への問題など山積みなことも多いとは思うのですがただただ闇雲にコンクリートで砂浜を覆うのではなくサムシングな何かがこんな時なので必要なのではないでしょうか。
10年後もきれいな砂浜が残っていることを願います。
コメントを残す