今日も朝からSUPスクールで白里海岸。 僕がこのビーチでスクールを行うようになってすでに12年が経とうとしています。 白里海岸は九十九里のなかでも唯一片貝漁港から南側の海岸線でまだ深刻な海岸浸食にさらされていないビーチです。
僕がカイトサーフィンを始めたのはかれこれ13年、最初は九十九里でもいまのようにだれにも見向きもされていいなかった中里でカイトサーフィンを行っていたのですが巨大台風が直撃したら1日で今まであった砂浜がなくなり半分以下のビーチになってしました。 2003年の中里海岸。 このころはまだ駐車場の南側に広い砂浜が広がり多くのカイトサーファーがあつまりライディングを楽しめたビーチでした。
この翌年の夏の終わりにきた台風で見るも無残な姿に。 広い砂浜がなくなりそこから出てきたのは昔海の家を撤去する時に埋めていったゴミの山。
この嵐の影響でここから南の一松も広い砂浜がなくなりその翌年から護岸工事がスタートしました。
この時ビーチがなくなったことにはすごくショックでしたがこの中里海岸、今でも昔の広い砂浜は戻っていませんが自然のままの姿で維持されています。 そして少しつづ砂浜が戻ってきています。 砂浜がなくなったおかげというか皮肉なことに遠浅で波乗りをするには箸にも棒にも当たらないようなブレイクだったここの波質がこの時を境に大きくかわり今ではメジャーなサーフスポットになりつつあります。
この中里から南へ進むと一松になるのですがそこからさらに南側の海岸線は見るも無残でサーフスポットとしては存在しているのですが護岸工事でかため、嵐がきてくずれそれをまた人の手で修復するイタチゴッコがもう10年近く続いています。
昔は砂がすごすぎて4WDではないとはしれなかった場所も砂自体がなくなり車も通れない場所のほうがおおくなりました。
それでも…..そこに一度人の手でコンクリートを入れることでもう数十年単位では修復できない負のスパイナルに陥るような気がしてなりません。
これだけ世界を驚かす革新的な技術を生み出す日本人なのだからもっと自然の摂理にしたがった海岸保全があるのではないかと過去起きた事、そしてそこから今に続く砂浜の経過を見てみるとそう思えざるおえません。
お金をかけて鉄筋で固めても嵐がくれば一夜にして崩れる、広い九十九里見渡せば砂がつきすぎて困っている場所もあるのだからそこから砂を運び養浜していくのだっていいしもっともっと継続的にできる方法があるんじゃないかな。
その何かは僕にもわかりませんが自分の子供がいつまでも裸足で歩ける気持ち良いビーチを守るために少しでも多くの人にいま置かれている九十九里の現状を知ってもらえたらと。
夏はオンショアが吹きビーチが狭くなり、冬になるとオフショアの風にのり砂が沖に流されどんどん広くなる九十九里、何千年も続いてきた自然の摂理を僕たちが壊す権利はどこにもないようにこの時期の美しいビーチを歩いていると思います。
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