サピナストレーニング
朝起きるとロッジのオーナーであるラルフさんが挨拶しに来てくれて色々話すとプロロングボーダー時代には友人のボンガさんと日本もコンテストツアーで行ったり、また太東にも来ていたりとまさかタヒチにきて自分の故郷岬町の話をするとは思いもよりませんでした。
あとあと考えるとアーゴプロジェクトのテルさんが僕がタヒチに来る前に言っていた方がこのラルフさんだったんだ、と話がつながりまたいつもお世話になっている国内通商の近江さんとラルフさんも友人同士だったりと波で繋がっている人はかならずどこかで繋がるんだなと再確認。
ロッジの前の海も昨日に比べてだいぶ落ち着いているのでウオームアップにサピナスへ。
昨日よりサイズもダウンしているのでNaish Hokua 7`6LEをチョイスしてアウトサイドへ、本橋くんも7`3で。
到着して何本か乗るとみるからにすごいオーラを放ちながらSUPをしている人がいて話しかけてくれるとタヒチのレジェンドサーファー、ベティア.デビットさんでした。
Naish Hokua8`3に乗っていたのですがあのホローなブレイクをボードのサイズを感じさせないものすごいボトムターンからのリップするたびに加速していくライディングにしびれました……
波まちしているとポイントのことを色々アドバイスしてくれて、このリーフの切れ目から向こうでテイクオフしても絶対にぬけられないんだよとか、細かいところまで教えてくれて僕も本橋くんもこのアドバイスやベティアさんの波のへのアプローチを見たことは大きかった。
ステイしているラルフさんとベティアさんが親戚同士だったりと今回のトリップも最初から人に恵まれていてこれがいらない心配をしないですむので海に集中することができました。
ベティアさんが言うにはここはサイズアップするとチョープーのようになって”ビッグバレル”だって….初日のサイズからさらにアップすることなどあまりイメージできませんでしたがこの次から日本気のサピナスを目撃することに…..岸からみたサピナス
エアルトンはそんな奥にいると….あ〜みたいな感じで波を抜けられなくてワイプアウトして岩棚に打ち上げられていてもまた復活して同じポジションからテイクオフしてあきらかにバレルしかねらっていない、ボードもガン、ジャケットも着込んでかなり気合入っていた(この気合が後日コンテストで嘘じゃなかったことが証明されるのですが)
アウトサイドではブラジルの選手、カイオ、レコやツアーを回る選手が練習をしているのですが波もファンサイズだしローカルのボディボーダーやサーファー、そしてSUPの人たちも”なんでこんなにフレンドリーなの??”というくらにみんな目を合わせてもすぐにニコニコしてくれるし波待ちをしていると向こうから”welcome to Tahiti”と言ってくれる。
彼達のなかではボディーボード、SUP、ショートボード、ロングボード、そんなカテゴライズは一切なく、みんな海で楽しんでいるファミリーという感覚があるのかもしれませんね。
たまたま、その時がそうだったかもしれないし、中にはそうでない人もいるとは思うですが僕が見てきた世界とはあまりに違いそれだけでタヒチが好きになりそう、いや好きになりました。
2日目は朝、夕とサピナスで練習。昨日見ていた波はなくむしろファンウェイブで一日練習をすることができました。
この日の夕飯も近くの屋台で食べてそのままベットに倒れてしましました。
3日目。
朝起きてカーテンを開けるとラグーンにぶつかる波が昨日よりもサイズアップしている。
朝ごはんを食べてサピナスに行きパーキングから見てもあきらかにサイズアップしているので本番に備えてとガンでアウトサイドへ。
途中朝早くから入っていたベティアさんが昨日よりサイズあるよと伝えてくれてブレイクに到着すると6ftたまに8ftくらい。
やはりこのサイズになると波のほれ方などが4ftくらいだった昨日とは違いテイクオフのポジション、波選びがかなり重要になってきて変なのにのるとインサイドの岩棚にはまってしまったりと緊張感が出てきます。
だいぶ波にも慣れてきてセットの波にのっても攻めさえしなければしっかりと乗りつなぐことができるようになったのですがテイクオフして自分のラインをトレースしながらライディングしていくと最後のセクションでは進行方向をさえぎるようにフェイスが切り立ってきてそこでさらにフェイスにはりつくようにしていかないといけない。
出口付近ではさらに水の量が増え、スピードがましてくる、出口が見えてもなかなかそこにたどり着くことができなく抜けるまでのたぶん数メートルの距離が永遠のように感じる。
でもしっかりとメイクした時の感覚は緊張と興奮が入り混じったものでここまで集中力を高めて乗らないといけないことなどなかなかないのでこれができるだけでも今回のタヒチは本当に来て良かったと思いました。
夕方、さらにサイズアップした時のためにベストをきて練習。
Guns
朝よりもさらにサイズアップしていてマッシブ感もでていて朝とはまた違う顔をみせていたサピナス。
ここまでくるとむやみに乗ろうとしないで一本、一本自分がイメージできる波にしかいかずに無理をせずという感じで3本のって終了。
たった3本….と思う人もいると思いますがそれくらい海には緊張感があり3本で大げさな話日本のビーチブレイクで半年間乗り続けたとしてもかなわない、いや比べ物にならないほどのものを与えてくれるような気がします。
車に戻ると二人で”無事に戻れてよかったね”と….すごいところに来てしまった感覚で今までの常識はここでは通用しない、ここにすぐにでもアジャストしていかないとという気持ちでいっぱいでした。
緊張感あふれた一日を過ごし夜は違う屋台でチキンBBQ。
気力体力を使い果たしてベッドに倒れこみました。
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